BCGで新型コロナウイルスに免疫ができる理由
研究では、BCGが新型コロナウイルスをどのように抑制するかについての言及もなされていました。
BCGの接種は免疫細胞にとって、一種の訓練に近い働きを行わせ、免疫応答を素早く行えるようにしていたとのこと。
具体的には、BCGの接種には免疫遺伝子の調節部位(プロモーター)を書き換える効果があり、免疫に広範な(非特異的な)応答能力を授けていたと考えられます。
近年行われた他の研究では、BCGの接種が黄熱菌(名前は菌だが実体はウイルス)に対する耐性を強化していることも示されています。
また、BCGの有効期限は10年から15年とされており、新型コロナウイルスが子供に感染しにくいと原因が、このBCGの特徴的な期限の長さにある可能性も示唆されました。