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精製水じゃなくてOK! 水道水で正しく「消毒用アルコール」を作る方法 (2/2)

2020.04.09 Thursday

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実際に作ってみた

では実際に用意した材料から消毒用エタノールを作ってみます!

殺菌に適切なエタノールの濃度は76.9%〜81.4%と言われていますが、今回は簡単に77%濃度のエタノールを作ってみます!

本来エタノールはvol%(溶かしている物質の体積 ÷ 全体の体積)で濃度を表しますが、無水エタノールと水の混合液の体積を量るのは難しく、蒸発もしやすいので、今回はwt%(溶かしている物質の重さ ÷ 全体の重さ)で計算しています。

さて、分量を求めるためには、無水エタノールの量を100g、薄めるために加える水の量をx gとすると、次の式を解けばいいことになります。

中学生のときに習った濃度計算のアレです。懐かしいですね。

[99.5 / (100+x) ]×100 = 77
これを解くと、x= 29.2

となるので、無水エタノール100gと水29.2gを混ぜるだけで濃度77%の消毒用エタノールができちゃいます!

ちなみに正確ではなくなりますが、家に量りがない人は、目盛りのついた容器に水23 mlを入れ、混合液が100 mLの目盛りになるまで無水エタノールを加えてくださいね。

1. 水約29gを料理用量りにおいた計量カップに注ぐ

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図中のペットボトル容器には水道水が入っています。 / credit: ナゾロジー編集部

エタノールは揮発性が高いため、まずは水を計量カップに注ぐのがおすすめです!

料理用の量りがなければ、計量カップの目盛りで30mLでも構いません。

2. エタノール100gを計量カップに注ぐ

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図中の白い容器に入っている液体を無水エタノールと仮定してください。今回は実物が手に入りませんでした…。/ credit: ナゾロジー編集部

無水エタノールを容器から計量カップに注ぎます(火気厳禁)。

量りの重さが合計129gになるはずです。

3. 容器に移し替える

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慎重に…慎重に…。 / credit: ナゾロジー編集部

最後に容器に移し変えて…

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credit: ナゾロジー編集部

完成です!

分量については、必要な量に応じて変えてみてください。

無水エタノール:水

=100g : 30g

の比率さえ守れば濃度77%の消毒用エタノールができます!

ちなみに消毒液を使用する際には手に刷り込むように擦ると、効果的なようですよ。

消毒液エタノールの欠品が続いてるので、工夫して現状を乗り切りましょう!

【お願い】
記事中で取り上げている精製水は、医療患者の生命維持に使われる大切な資源です。今はできるだけ水道水やミネラルウォーターを使うようにしましょう!

タッパーの落ちないニオイを消す最終兵器が発見される

【編集注 2020.04.15 12:40】
記事内容を一部修正して再送しております。
【編集注 2020.04.10 14:10】
記事内容を一部加筆して再送しております。
reference: wikipedia / written by shuni

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