現実の環境に生きているウイルスは常に汚染環境にある
今回の研究結果は、汚染が存在しない理想的な環境を前提としていては、ウイルスの正確な挙動がつかめないことを示唆しています。
空気中を漂っている新型コロナウイルスも、人間の喉や気道という生物学的にクリーンではない場所から、咳やくしゃみにより、唾液と有機物が混合したクリーンではないエアロゾルにのって、再び人間の喉や気道に感染します。
現実世界では生物汚染のない環境のほうがむしろ異質であり、既存のクリーンな状態を前提にしたマニュアルによる処理では、防疫をあっけなく突破される可能性があります。
ウイルス蔓延を阻止するには、距離や隔離といった物理的な対処だけでなく、人々の考え方や行動も変える必要があるかもしれません。
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/56567