少年の名前はマッデンくん。彼は左右の目の虹彩の色が異なる、いわゆる「オッドアイ」の持ち主です。さらに彼は「口唇口蓋裂」も患っていました。口唇口蓋裂とは、唇や上あご(口蓋)に裂け目が入る先天性奇形の一つであり、日本人では約500人に1人が発症すると言われています。
こんな珍しい彼の境遇と、同じ境遇の人は探してもなかなか見つからないでしょう。しかしそんな折、全く同じ境遇の「ネコ」が見つかりました。
彼の母親、クリスティーナさんは、フェイスブックで7歳のわが子と全く同じ境遇のネコをみつけ、運命を感じたといいます。
クリスティーナさんは、「友人がその写真をアップしたとき、すぐにその子が家族の一員になることがわかりました。口唇口蓋裂だけでなく、オッドアイまで同じだったので本当にびっくりです」
「彼らはベスト・フレンドになる運命なんだと感じました。誰にでも “良き理解者” が必要。ムーン(ネコの名前)との出会いで、マッデンがこの境遇に生まれてきたことを感謝してくれると嬉しいです」
マッデンくんは以前、自分の見た目について学校でいじめにあっていましたが、「変わっている」ことは同時に「特別な存在」でもあることを、ムーンとの出会いで証明しました。
オッドアイの中でも、マッデンくんのように左右の瞳の色が完全に異なるケースはまれ。全人口の1%にも達しません。それに加え口唇口蓋裂が組み合わされば、信じられないほど稀有な存在となります。
クリスティーナさんも、「このハンサムな2人の出会いは “奇跡” としか言いようがないわ」と笑顔をみせています。
世界は私たちが考えているよりもずっと広く、未知数です。この「奇跡の出会い」は「世界のどこかに必ず自分の理解者がいる」といった希望を与えてくれますね。
via: lovewhatmatters / translated & text by なかしー
関連記事
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/6185
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/4005