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古代ギリシアでは「クモ糸」が絆創膏に使われていた!? 現代医療にも通ずる万能素材 (2/2)

2020.06.24 Wednesday

前ページクモ糸は古代ギリシアの絆創膏だった⁈

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鉄の強度を持つクモ糸からインプラントを作る

クモ糸は、強度や柔軟性などの外部特性にも優れています。

研究によると、クモ糸の内部には特殊なタンパク質構造があり、これが外部圧力への耐性や柔軟性へと繋がっていました。また、クモ糸は、同じ重量で比較すると鉄の強度を上回るのです。

それでいて柔軟性に長けているため、加工も自由自在。現在では、クモ糸を使ったヘルメットや乗り物の機材、身体に埋め込む生体インプラントの開発も進められています。

一方で、クモ糸の大量生産が難しいという問題点もあります。

クモは自分の糸を食べて再利用したり、毎日のように新しい糸を紡ぎ出せるので、糸の生成そのものは難しくありません。

しかし、糸の採取は、手作業で1本ずつ集めなければならず、また共食いの可能性もあるため集団飼育もできないのです。

こうした難点を解決できれば、「クモ糸軟膏」や「クモ・バンドエイド」といった商品が店頭に並ぶ日もそう遠くないかもしれません。

アマゾンのクモが生み出す芸術的な巣「シルクヘンジ」の謎

reference: interestingengineeringcnnnatgeo / written by くらのすけ
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