二足歩行をした唯一のワニ?
しかし、恐竜のものではないとしても、足跡を見る限り、ワニのそれにも一致していません。
現代のワニは、腹ばいの四足歩行で移動し、間隔の広い足跡を残します。対して、発見された足跡は、間隔が狭く、まるで綱渡りをしているかのようにまっすぐ並んでいました。
また、足跡のサイズは約18〜24センチで、全長は3メートルに達すると推定されています。

キム氏は「こうした足跡の形や間隔の狭さは、以前に同地域で発見されたバトラコプスという古代ワニに非常に近似している」といいます。
バトラコプスは、ジュラ紀(約1億9960万〜1億4550万年前)に生きた小型のワニです。
サイズと二足歩行の点で異なるものの、足跡を残した生物はこのバトラコプスの近縁種であると考えられ、新たに「バトラコプス・グランディス」と命名されました。

バトラコプス・グランディスは、生物史の中でも最初で最後の「二足歩行のワニ」だったのかもしれません。
研究の詳細は、6月11日付けで「Scientific Reports」に掲載されています。
https://www.nature.com/articles/s41598-020-66008-7
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