オーストラリア東に浮かぶ「ポリネシア」は、北のハワイ諸島・西のアオテアロア・東のイースター島を結んだ三角形の内側にある諸島の総称です。
ポリネシアの歴史文化の多くはいまだ謎に包まれており、研究者たちを魅了してやみません。
そして今回、米・スタンフォード大学の遺伝子研究により、新たな事実が判明しました。
なんとポリネシア人は、17世紀にヨーロッパ人が入植してくる数百年も前に、南米コロンビアの先住民と接触していたのです。
この結果は、以前から指摘されていた、南米とポリネシアの文化に類似点が多いことの証明になります。
1200年頃に出会っていた?
研究では、800人以上のポリネシア人と南米の先住民からDNAを採取し、解析・比較しました。
その結果、両グループは、今から800年以上前の1200年頃に接触していた証拠が見つかっています。
特に、コロンビアの先住民とポリネシア東部のマルキーズ諸島の住民との間に強い接触が示唆されました。
これまでは、南米に最も近いイースター島が最初の接触点と予想されていましたが、遺伝子的にはマルキーズの方が近いようです。