幹細胞と神経の謎の接続が発見される
研究者は元々は、外部環境が幹細胞に与える影響を調べていました。そのとき、特に目をつけていたのが皮膚だったとのこと。
皮膚は体と外界の境界に位置し、皮膚の幹細胞を調べることで、外部環境からの影響を測ることができると考えたからです。
そこで研究者は既存のものより高精度の電子顕微鏡を使い、改めて皮膚を調べなおしました。
すると、意外な事実が発見されました。
毛根にある幹細胞(毛包幹細胞)がどういうわけか、神経と接続していたのです。
毛穴の周囲の筋肉と神経の接続ならば、鳥肌を立てるために必要だと理解できます。
しかし動きもしない幹細胞に神経細胞が接続されている理由は全く説明できませんでした。