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細菌は宇宙で抗生物質耐性を持った”危険な存在”になるかもしれない (3/3)

2020.07.30 Thursday

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怖い話ばかりではない

不安を煽るような話題ばかりを紹介しましたが、もちろん宇宙開発はそうしたネガティブな変化ばかりが起きるわけではありません。

微小重力環境では、分子結晶が地球よりもはるかに大きく対称的に成長します。これは効果的な薬物を生み出すために有用な環境です。

これは地球上では結晶化できない多くの分子を生み出すことを可能にし、がんやパーキンソン病など、さまざまな疾患を治療する高品質医薬品開発の鍵になるとも言われています。

同じ理屈で、光ファイバーケーブルも宇宙空間でならはるかに優れた品質のものを形成できるようになり、データ転送量の大幅な増大など可能になるという見立てがあります。

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Credit:depositphotos

宇宙は未知の環境によるリスクと、ユニークな環境が生み出す利益が双方存在しています。

豊かなSF作品の未来が来るか、SFホラーな危機が起きてしまうか、まだわかりませんが、現在進められる多くの研究は、リスクを最低限に減らして、明るい未来を築くために行われています。

映画ならホラーの方が好きという人も、未来は明るいほうがいいですよね。

reference: sciencealert,theconversation/ written by KAIN

地球の生物は”宇宙細菌”と戦うことができない

https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/64597

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