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指の関節みたいに折り曲がる「折り紙マイクロボット」が開発される (2/2)

2020.07.31 Friday

前ページマイクロボットの限界

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折り紙のように動くマイクロボット

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Credit:University of Michigan Engineering

折り紙ロボットは非常に薄い金の層とポリマーの層から成り立っています。

金の層に搭載されたバッテリーから電流が流れ、熱が発生。その熱の作用によって折り紙のように折り畳むことが可能なのです。

これにより、従来の折り紙ロボットが必要とする外部刺激(身体の熱や磁場)には頼らずに、形状を変化させることができます。

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電流の熱で折り紙のように変形する/Credit:University of Michigan Engineering

加えて、新しい折り紙ロボットの折り畳み可能角度は90°以上であり、広範囲の可動域を備えています。

また、折り畳む速度も他のマイクロボットと比べて非常に素早く、可動域内を1秒間に80回動作できます。

つまり、折り紙ロボットは「可動域が広く、素早く動作可能な関節」を複数備えていることになります。まるで人間の手のようですね。

実際、折り紙ロボットはある形状でタスクをこなした後、別のタスクを行うために別の形状へと変形するのです。

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指のように動かすことが可能/Credit:University of Michigan Engineering

フィリポフ氏も、この折り紙ロボットを「私たちから独立して駆動する手のようなもの」と述べています。

これは超小型サイズの手を遠隔で操作できるようなものです。適応能力の高いマイクロボットは、体内で傷を修復したり、倒壊した建物内を捜査したり、災害の生存者を発見したりするのに役立つことでしょう。

今後、研究チームは折り紙ロボットの制御方法を改善し、実用的なアプリケーションの構築を目指します。

この研究は7月30日、「Advanced Functional Materials」に掲載されました。

Elastically and Plastically Foldable Electrothermal Micro‐Origami for Controllable and Rapid Shape Morphing
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/adfm.202003741

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reference: techxplore / written by ナゾロジー編集部

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