水中暮らしと判明!
研究チームは今回、タニストロフェウスが陸棲か水棲かを調べるため、大型個体の頭蓋骨の断片をCTスキャンし、デジタル上で再構成しました。
同チームのステファン・シュピークマン氏(チューリッヒ大学)は「3Dで再構築したことで、化石では観察できない骨内部の形態学的な詳細が明らかになった」と話します。
その結果、タニストロフェウスは水棲生物であることが判明しました。
頭蓋骨に確認された「鼻孔」は、現代のワニのようにアゴを水に沈めた状態で呼吸する最適の構造であり、水中暮らしを示す証拠となります。
おそらく、ガッチガチの首のせいで機敏には動けなかったため、水中でじっと待ち構えて、獲物を捕食したのでしょう。
産卵のために陸に上がってきた可能性もありますが、大方は水中暮らしだったようです。