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声の擬態にはどういう意味があるのか?
いくつかの鳥が、人間の会話を模倣することはよく知られています。
中でも特に有名なのがオウムですが、なぜ彼らはそんな能力を獲得したのでしょうか?
これを理解するためには、まず鳥たちの独特の社会やコミュニケーション方法を知る必要があります。
たとえばウグイスは「ホーホケキョ」と鳴きますが、これはイヌの「ワンワン」や、ネコの「にゃーにゃー」という鳴き声の表現とは大きく異なります。
ウグイスは、何も考えずにただ鳴いたら「ホーホケキョ」になっているわけではありません。
彼らは抑揚やリズムを付けて、そのように「歌っている」のです。
では、どうしてウグイスはどこへいっても「ホーホケキョ」と鳴くのでしょう?
それは彼らが子どものとき、親や群れのリーダー的な鳥から種固有の歌声を聞いて学び、それを真似するからです。
そのため、幼鳥を親から隔離しておくと、異常な歌を発するようになります。
つまり、声の擬態とは、歌う種族である鳥類たちの社会性の一部であり、そのため彼らは生来、音を聞いて真似る能力に優れているのです。