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最速の星みつけた!光速の8%でブラックホールの周囲を移動する星を発見 (2/2)

2020.08.13 Thursday

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最速の星S4714

観測されたS4714はいて座A*にかなり近づいており、毎秒24,000kmで移動しています。光が毎秒300,000kmなので光速の8%だと分かりますね。

これは1.5秒強で地球を1周する速度であり、地球の公転速度の約800倍にあたります。

ちなみに同グループのS4711は光速の2.2%の速度で移動していますが、いて座A*に対して非常に小さな軌道で周回しています。

ペイスカー氏らも「S4711が7.6年に1回いて座A*を周回しており、これは最短の軌道周期にあたる」と主張。

研究チームは、データ分析の改善により、いて座A*の周辺を更に観測できると考えています。近い将来、更に短い軌道周期をもつ星や高速の星が発見されると予想しています。

2025年運用開始予定の超大型望遠鏡は現在運用されている光学望遠鏡の13倍もの光を集められるので、その時にはまた新しい星が発見されることでしょう。

ですから、その時が来るまではS4714が「最速の星」なのです。

この研究は8月11日、「The Astronomer’s Telegram」に掲載されました。

The fastest star around a super massive black hole
http://www.astronomerstelegram.org/?read=13935

ブラックホールに吸い込まれても生還した珍しい星を発見

reference: cnet / written by ナゾロジー編集部

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