「自撮り写真」で簡単に心臓病検査ができるようになる?
要改善ではあるものの、このAIの利用価値や可能性は他の医師たちも認めているようです。
英国オックスフォード大学の循環器系教授であるキャラランボス・アントニアード氏はこの新しいAI研究について次のように述べています。
「彼らの研究は、医療診断における新たな可能性を強調しています。検査に必要なデータが顔画像のみであり、容易な大規模適用が可能というアプローチの堅牢性を評価できるでしょう」
さらに彼はAIの適用方法として「自撮り写真の利用」を提案しています。
自撮り写真を利用したAI検査が実現できるなら、資金が不足していて検査に限界のある地域での心臓病早期発見に貢献できるでしょう。
ジェン氏も「私たちの最終的な目標は、診療所で受診する前に心臓病リスクを評価するための自己申告型アプリケーションを開発することです」と述べています。
自撮り写真をアプリで検査してリスク感知されたなら医師の診断を受けるというわけですね。精度の高いアプリが実現するなら、大きな効果を発揮するはずです。
今後研究チームはAIによる誤検出を改善していくとのこと。また、医療記録データが誤用されないための倫理的な問題も検討していく予定です。