ストーンヘンジの巨石は、音の「残響効果」が生じるよう配置されていた
ストーンヘンジの巨石は、音の「残響効果」が生じるよう配置されていた / Credit: canva
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ストーンヘンジの巨石は音の「残響効果」が生じるよう配置されていた!儀式の雰囲気をより神秘的に… (2/3)

2020.09.02 Wednesday

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サークル内は「ジャズ」にぴったり?

その結果、ストーンヘンジは、石と石の間に多くの隙間があるにもかかわらず、サークル内に音が残る「残響効果」を示しました。

残響時間(音源が発音を止めてから、聞こえる音のエネルギーが100万分の1になるまでの時間)を測定すると、平均で0.6秒だったとのこと。

研究主任で音響エンジニアのトレバー・コックス氏によると、「この残響時間は、声の響きを高め、楽器の音を増強させるのに十分な効果がある」といいます。

残響時間の比較として、一般のリビングルームでは約0.4秒、コンサートホールでは約2秒、大聖堂になると約8秒まで達します。

残響時間は長ければ良いというわけではなく、演説やスピーチをするなら短い方が聞き取りやすくなります。

また、音楽の種類によって最適な残響時間も異なり、クラシックは長い方が良く、ポップスなどは短い方がベターです。

ちなみに、残響時間0.6秒はジャズに推奨される時間なので、ストーンヘンジ内でジャズを聴くと最高かもしれませんね。

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