水は1つではなく2種類の液で構成されているとする2液説
水は1つではなく2種類の液で構成されているとする2液説 / 1種類だと思っていた水は2種類の液体から成り立っていた/Credit:Nilsson
physics

過冷却実験により「水」は”2種類の液体”から構成されているという新事実が判明! (2/2)

2020.09.19 Saturday

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普通の水も2種類の液で構成されているかもしれない

水の2液説は常温の普通の水にもあてはまるかもしれない
水の2液説は常温の普通の水にもあてはまるかもしれない / 水が2つの液から構成されていると考えると全てのつじつまが合う/Credit:depositphotos

過冷却水だけでなく、普通の水すらも2種類の液体で構成されているとする説(2液説)は化学や物理学に大きな影響を与えるでしょう。今までの常識が覆る内容であるために、クリングル氏らも慎重な姿勢をみせているようです。

しかしクリングル氏らは、普通の水が2種類の液体から成り立っているとすると、水の持つあらゆる奇妙な性質を説明できると述べています。

例えば奇妙な性質の一つである、4℃の水が氷よりも密度が高いことは、加熱によって「高密度で乱雑」な構造の液体がシェアを伸ばすからだと説明できます。

また水分子が圧力をかけることで、より拡散しやすくなるのは、高圧により「高密度で乱雑」な液の移動性が増加するためだとも言えるとのことです。

今後も研究チームは水の2液説を常温にも拡大可能かどうかを調べていく予定です。

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