普通の水も2種類の液で構成されているかもしれない
過冷却水だけでなく、普通の水すらも2種類の液体で構成されているとする説(2液説)は化学や物理学に大きな影響を与えるでしょう。今までの常識が覆る内容であるために、クリングル氏らも慎重な姿勢をみせているようです。
しかしクリングル氏らは、普通の水が2種類の液体から成り立っているとすると、水の持つあらゆる奇妙な性質を説明できると述べています。
例えば奇妙な性質の一つである、4℃の水が氷よりも密度が高いことは、加熱によって「高密度で乱雑」な構造の液体がシェアを伸ばすからだと説明できます。
また水分子が圧力をかけることで、より拡散しやすくなるのは、高圧により「高密度で乱雑」な液の移動性が増加するためだとも言えるとのことです。
今後も研究チームは水の2液説を常温にも拡大可能かどうかを調べていく予定です。