円周率の公転周期を持つ惑星「パイアース」
「πEarth(以下、パイアース)」とニックネームのつけられた惑星は、系外惑星を探索するNASAケプラー宇宙望遠鏡のK2ミッションによって、2017年に集められたデータの中から発見されました。
このときはまだ惑星と思われる信号を放つデータに過ぎませんでしたが、研究チームは地上望遠鏡のネットワークSPECULOOS(スペキュラース)を使って、今年のはじめにその星系の観測を行い、データ内の信号が惑星であるということを確認したのです。
こうして発見された新しい系外惑星は、正式名を「K2-315b」と名付けられています。
これはK2ミッションで発見された315番目の系外惑星という意味です。
「K2-315b」の半径は地球の約0.95倍で、ほぼ地球サイズの惑星だと推定されています。
主星は太陽の約5分の1の大きさで、私たちの太陽より低温で低質量の星です。そしてこの惑星は毎秒約81kmという猛烈な速度で星の周りを回っており、その公転周期はなんと3.14日だったのです。