公転周期3.14日のパイアース。
公転周期3.14日のパイアース。 / Credit: NASA Ames/JPL-Caltech/T. Pyle, Christine Daniloff, MIT
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3.14日で公転する「円周率惑星(パイアース)」が見つかる!宇宙の神秘に隠された数学的意味とは…? (2/3)

2020.10.03 Saturday

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残念ながらハビタブルゾーンの外側

K2-315星系と太陽系の惑星軌道を重ねたイメージ。青色の領域はこの星系のハピタブルゾーン。
K2-315星系と太陽系の惑星軌道を重ねたイメージ。青色の領域はこの星系のハピタブルゾーン。 / Credit:NASA EXOPLANETS

パイアースの質量はまだわかっていません。しかし、この惑星は地球型の岩石惑星で、地球にかなり近いものになる可能性があります。

そうなると気になるのは生命の存在する可能性ですが、残念ながらこの惑星は非常に主星に近い位置にあり、ハビタブルゾーン(居住可能領域)の外側です

太陽系に重ねてこの星系を見た場合、パイアースは水星の軌道よりもずっと内側に存在しています。

このため惑星表面温度は450K(約176℃)まで加熱されています

一般的な理解では、この惑星に生命が誕生することはできないでしょう。科学者たちは冗談交じりに「この星の表面ではパイが焼ける暑さだ」と語っています。

しかし、生命の可能性や数学定数πとの関連は別として、この惑星は大気の特徴を研究するための有望な候補になる可能性があるといいます。

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