マーズ・エクスプレスによる火星南極の画像。
マーズ・エクスプレスによる火星南極の画像。 / Credit:ESA / G. Neukum (Freie Universitaet, Berlin) / Bill Dunford
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火星の南極地域から新たに3つの「氷底湖」を発見!火星に生命を発見する日が近づく? (2/3)

2020.10.02 Friday

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氷の下で液体を保つ理由

地球で最大の氷底湖。ボストーク湖の断面模式図。
地球で最大の氷底湖。ボストーク湖の断面模式図。 / Credit: Nicolle Rager-Fuller / NSF

氷に覆われた地面の下にある液体の湖「氷底湖」は地球でも数多く見つかっています。

地球で最大の氷底湖は南極にあるボストーク湖で、3.5kmもある厚い氷の下に液体の湖が存在しています。

氷底湖が氷の下で液体を保っていられる理由は、地熱の影響や、氷の圧力によって融点が下がっていることがあげられます。

火星南極の表面温度はマイナス113℃と推定されていますが、これは地下深くに行くほど徐々に暖かくなっていきます。

それでも水が液体を保つには十分に冷たいと考えられますが、研究者たちは火星で見つかった氷底湖について、非常に塩分濃度が高いと考えています。

そのため融点が下がり氷の下でも液体を保っているのです。

次ページ生命の発見に理想的な場所

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