定数を使った音速の計算
![原子モデル。](https://nazology.kusuguru.co.jp/wp-content/uploads/2020/10/Depositphotos_25800529_s-2019-600x600.jpg)
研究で利用されたのは、荷電粒子間の電磁的な相互作用の強さを表す「微細構造定数」と、「陽子と電子の質量比」という2つの物理定数です。
こうした物理定数は、宇宙のどこへいっても変化することのない決められた値で、星の核融合や陽子の崩壊など宇宙を形成する現象を支配しています。
そして、研究チームはこの2つの定数を単純に組み合わせるだけで、固体や液体を伝わる波の移動速度を計算できることを発見したのです。
こうして作り出した方程式が実際に正しいかどうか、チームはさまざまな元素や固体液体中を伝わる音速の実験値と、計算された予想値を比べてみました。すると、それらの値はすべて見事に一致したのです。