ひょっとして自分は寒冷蕁麻疹?
食べ物のアレルギーは警戒している人も多いでしょうが、寒さで起きるアレルギーについては、自分がその症状を持っているかどうか気づいている人すら稀な場合が多くあります。
寒冷蕁麻疹の症状を持つ人は非常に少ないと考えられていて、ヨーロッパではこの症状を持つ人は人口の約0.05%程度だと考えられています。
今回報告された男性のように、これが重症化してアナフィラキシーショックを起こす人となると、さらに割合は低くなるでしょう。
しかし、自分が寒冷蕁麻疹を持っているのか、持っていたらどうしたらいいのか、という不安がある場合どうしたらいいでしょう?
実は寒冷蕁麻疹は簡単な方法で確認することができます。これは通常のアレルギーのパッチテストのように、アイスキューブを腕などの皮膚に5分程度押し当てることでわかります。
寒さにアレルギーを持つ人は、このとき氷を当てた皮膚が赤く盛り上がりかゆみを伴った膨疹が現れます。
寒さのアレルギーは暖かくしていれば問題はありませんが、それでも寒い季節や海で泳ぐ場合などには不安が伴います。
しかし、上で説明したように、この症状も通常のアレルギー症状と同様にヒスタミンが原因で引き起こされているため、通常は抗ヒスタミン剤の服用によって予防することが可能だと言います。
不安のある人は、医師などに相談すれば安全に予防することができるでしょう。
報告された男性も、病院で抗ヒスタミン剤とステロイドによる治療を受けて、症状が改善されたそうです。
アレルギーにはやっかいなイメージがつきまといますが、寒さだけでも起きてしまう場合があるというのは、本当に困った話です。