原因菌を超えて原因物質を探る

しかしハオグオ氏はまだ満足しません。
なぜなら原因菌は確認したものの、原因物質はまだみつかっていなからです。
原因物質がみつかれば、放射線治療の副作用軽減薬や放射線耐性薬になる可能性があります。
そこでハオグオ氏は耐性付与菌が生産する物質を1つずつ抽出し、どの物質が放射線耐性に影響しているかを、再びマウスに対する放射線照射実験で確かめました。
結果、プロピオン酸とトリプトファンの分解産物(I3AとKYNA)に耐性付与効果が確認されました。
プロピオン酸はお菓子などの保存料として使われている添加物として知られており、取り過ぎが肥満や糖尿病の悪化につながるとされています。
またトリプトファンは必須アミノ酸の1つとして知られています。































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