世界の陸地の25%を支配した「モンゴル帝国」
それでは、シンプルに最も大きな領土を誇った国ならどうでしょう。
それは1200年代に最強と言われた「モンゴル帝国」です。
有名なチンギス・カンが1206年に建国した遊牧国家で、版図を拡大する勢いは凄まじいものでした。
最盛期は世界の陸地の4分の1、約3300万平方キロの面積を支配しています。「ひとつながりの国」の中では、文句なくナンバーワンの広さを誇りました。

しかし、ボンマス教授は「モンゴル帝国でも世界最強の国とは言えない」といいます。
その理由として、国家が比較的短命である点と支配領域を維持が不安定だった点をあげます。
確かに、モンゴル帝国は建国からわずか88年で、チンギス・カンの子孫が支配権をめぐり争ったため、4つの領土に分裂してしまいました。
また、領土の拡大スピードは速かったものの、安定した国家を築くことができていません。
ボンマス教授は「最強の帝国と呼ぶには、ある程度の平和な期間があり、その間に領土の維持と国家の繁栄を達成していなければならない」指摘します。



























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