皮肉屋は短気よりストレスを受けやすい
その結果、認知的敵意(皮肉、慢性的な憎悪感情)を示す被験者で、最も心的ストレスを感じていることが判明しました。
データ変化を見ると、感情・行動的敵意(キレやすい、行動に出やすい)を示す被験者は、同じストレス刺激に対し鈍化していましたが、認知的敵意では、2度目のテストも同じ高さのストレスを感じていました。
研究主任のアレクサンドラ・タイラ氏は、こう説明します。
「認知的敵意(皮肉)は、他者の動機や意図、信頼性について常に否定的な考えや態度を示します。この否定的な心理状態が、以前と同じ刺激に対し、同じようにストレスを感じてしまうのでしょう。
「また心的ストレスは、喫煙や高コレステロールと同じくらい身体に悪いものです。認知的敵意は、短期のストレス反応だけでなく、長期的な健康にも害を及ぼす可能性があります。」
皮肉な態度は心血管系に負担をかけ、最終的には病気として自分に返ってくるのかもしれません。