高・低、真っ二つ!「格差がある場合」
例えば、7人のテストの点数がそれぞれ
Aさん:14点
Bさん:19点
Cさん:21点
Dさん:28点
Eさん:91点
Fさん:98点
Gさん:100点
であったとしましょう。このときの7人の平均点を計算すると…
(14+19+21+28+91+98+100) ÷ 7 = 53
なので、53点となります。
しかし、「平均点(53点)くらいの人」は、この7人グループの中には存在しません。
また、点数の順位が真ん中であるDさんの点数は28点で、平均点とは25点も差があります。
Aさん・Bさん・Cさん・Dさんの「低い点数のグループ」とEさん・Fさん・Gさんの「高い点数のグループ」にバッサリと分かれているのが実情で、平均点は、「低い点数のグループ」と「高い点数のグループ」の間にある値になってしまっています。
このように、格差がある場合も、平均値を「このグループを表す値」とすることは、適切とは言いにくいでしょう。