死者の声がする「死の笛」とは?
死者の声がする「死の笛」とは? / Credit: Roberto Velázquez
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死者の叫びを奏でるアステカ文明の「死の笛」とは?

2020.11.19 Thursday

今から二十数年前、メキシコにあるアステカ文明の遺跡で、頭蓋骨の形をした奇妙な遺物が発見されました。

当時は単なる装飾品か玩具の類とされ、詳しく調べられないまま放置されましたが、その数年後、専門家たちにより「死の笛(英: Death Whistle)」として認知されるようになります。

その名前の由来は、笛が出す不気味な音にありました。

ancient-origins https://www.ancient-origins.net/news-mysterious-phenomena/aztec-death-whistles-sound-human-screams-020129 , mexicolore https://www.mexicolore.co.uk/aztecs/music/death-whistle

死者の声を奏でる「死の笛」の音とは?

最初に発見された「死の笛」は、アステカの遺跡から出土した20代男性の骨の中に見つかりました。

手のひらに乗るほどのサイズで、骸骨の彫刻が施され、上部は穴のあいた筒状になっています。

最初に見つかった「死の笛」、左は男性の遺骨
最初に見つかった「死の笛」、左は男性の遺骨 / Credit: Roberto Velázquez
内部の仕組み
内部の仕組み / Credit: Roberto Velázquez

機械工学を専門とするロバート・ベラスケス氏は、自らの祖先であるアメリカ先住民の音楽を研究するかたわら、「死の笛」に強く興味を抱き、調査をはじめました。

ベラスケス氏いわく、「死の笛は普通の楽器ではなく、苦痛に鳴き叫ぶ人の声や千人の死者が叫ぶ声を出す」とのこと。

同氏が実演する「死の笛」の音がこちらです。

※視聴注意、動画の後半(1:10~)には100個の笛を吹いた音も収録

このように非常に不気味な音を奏でますが、「死の笛」は一体どんな目的で作られたのでしょうか。

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