収穫量が少ない場所(左)と多い場所(右)
収穫量が少ない場所(左)と多い場所(右) / Composite: Yang Niu
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中国の植物が人間に対抗して「カモフラージュ」を習得! 2000年以上の収穫が変化を起こした (2/2)

2020.11.23 Monday

前ページ収穫しやすい場所ほど「カモフラージュ」が進化していた

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人的活動が「淘汰圧」になっていた⁈

同チームのマーティン・スティーブンス教授は「人の活動が植物の生存だけでなく進化そのものに、直接的かつ劇的な影響を与えていたのは実に驚くべきこと」と話します。

植物の大半は、自分を食べる草食動物から身を守るカモフラージュを発達させたと考えられていますが、この地にはそうした草食動物がいませんでした。

これは明らかに、人に対抗してカモフラージュを進化させたことを意味します。

人から身を隠すために茶色に進化
人から身を隠すために茶色に進化 / Credit: Yang Niu

研究員のハン・スン氏は「人による収穫の影響は今や、自然界の多くの圧力よりもはるかに強い淘汰圧となっています。

現代における地球上の生物多様性は、自然と私たち自身の両方によって形作られているのです」と指摘しました。

本種は、ユリ科バイモ属に分類される多年生植物で、岩肌の多い高山帯に分布し、5年目以降は毎年1本の花を咲かせます。

本種の球根は、2000年以上前から中国の伝統医学で漢方薬の原材料となっています。

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