収穫しやすい場所ほど「カモフラージュ」が進化していた
研究チームは今回、本種の個体群をエリアごとに分け、それぞれの環境の色にどれだけ近いか、どのくらい採集しやすいかを測定しました。
また、地元民への聞き取り調査で、エリアごとにどれだけの収穫量があるかも調べています。
その結果、本種のカモフラージュのレベルは、収穫レベルと深く相関していることがわかりました。
採集しやすく、収穫量も多い場所ほど、その場所の色(岩肌など)に近づいていたのです。
他方で、収穫の厳しい急斜面では、緑色を保ったままでした。
コンピュータを使ったシミュレーション実験では、カモフラージュのレベルが高いほど、探知・採集に時間がかかりました。
これは本種が人の乱獲に対抗して、保護色を発達させたことを示唆します。