なぜ枯れた竹にのみ生息するのか?
共同チームは、アッサム地方で2週間にわたる調査を行い、その間に数種の新種キノコが見つかっています。
中でも特に目を引いたのが、発光するキノコでした。
チームはキノコのサンプルを採集して乾燥させた後、系統樹上の位置を把握するために遺伝子解析を行いました。
その結果、形態および遺伝的特性の両方で、ヌナワタケ属の新種であることが支持されています。
現在、同じ属に分類されるキノコは12種あり、そのうちの5種は生物発光性です。
昼間はいたって地味なキノコですが、夜になると鮮やかな緑色に光を発します。ただし、光るのは根元の菌糸体と柄の部分だけで、子実体のカサは光りません。
死んだ竹でのみ成長しますが、その詳しい理由はまだ不明です。
研究主任のサマンサ・カルナラトナ氏は「ヌナワタケ属はとても脆い菌類で、湿気や湿度の高い場所を好みます。もしかしたら枯れた竹に、新種のヌナワタケが好む条件がそろっているのかもしれない」と指摘します。