人類は文字をどう進化させた?
人類は文字をどう進化させた? / Credit: jp.depositphotos
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文字が誕生したのはいつ?「カタコト文字」が「スラスラ文字」になるまで (2/2)

2021.01.01 Friday

前ページ4万年前に「文字の卵」は世界に広まっていた

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「カタコト文字」が「スラスラ文字」に進化するまで

複雑な会話や文章を正確に記録できる文字は、約5000年前のメソポタミアに登場します。

それが、シュメール人の使った「くさび形文字」です。

粘土板に記されたくさび形文字は、会計システムの記録として始まり、労働者へのビールの配給などが記録されました。

世界最古の物語である『ギルガメッシュ叙事詩』もこの文字で記されています。

こうした社会の発展とともに、文字もどんどん進化し、複雑な文章を記録できる「スラスラ文字」になっていきました。

その最たるものが「アルファベット」です。

アルファベットは、話し言葉を記録するための絵文字から進化し、BC1700年頃の地中海東部に栄えたフェニキア人により、ぐっと現在の形に近づきました。

フェニキア人のアルファベット(22個)
フェニキア人のアルファベット(22個) / Credit: ja.wikipedia

これがギリシャ人に取り入れられて改良され、さらにその後、ローマ人が再び手を加え、今のローマ字が誕生しました。

ローマ式アルファベットは今や50億人に使われており、世界に最も広く浸透している文字です。

しかし不思議なことに、現代はSNSの影響もあってか、先史時代を越える絵文字ブームが到来していますし、ユニークなネット言葉もたくさん生まれています。

現代人はスラスラ文字と同時に、古代のカタコト文字も使っているのです。

歴史の流れからすると、今は一風変わった言語時代なのかもしれません。

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