痛みの削除と行動支配は幻覚剤と覚せい剤を使っている
ハエから痛みを奪い行動を支配するためにゾンビ化菌が使っている手段は、幻覚剤と覚せい剤です。
いくつかのゾンビ菌は幻覚剤(シロシビン)や覚せい剤(カチノン)を分泌することが知られています。
これら「危険なオクスリ」はハエから痛みを取り去ると共に動きを活発化させ、胞子を拡散させやすくしていると考えられます。
これらの薬は人間の精神にも作用があり、その成分を、医療へ応用することも研究者たちは考えています。
ですが、これほど強力な繁殖方法であるゾンビ化は、なぜか菌類の世界でもマイナーな手法です。
いったいどうして世界はゾンビで満たされないのでしょうか?