守りから攻めの光に転換 結局ホタルの敵はホタルだった
絶滅の危機から脱して余裕がではじめたホタルたちに待っていたのは、種内での生殖戦争でした。
自分の子孫が生き残るために最も障害となる存在が「天敵」から「同種のオス」に変ってしまったからです。
そして激しい競争の結果、ホタルのオスたちは発光能力を身を守る手段から、メスへのアピール手段に変更し、発光色も黄色・オレンジといった、ただ目立つだけの色にかわると同時に、光量も増していきます。
目立つ色で強く光ることでオスは
「天敵に見つかりやすい色で光っていても生き残れるオレ、有能!」
とアピールできるからです。
一方、ホタルのメスにも発光能力はありますが、オスのように強くありません。
メスたちには、オスの命がけアピールに付き合う義理はなかったからです。