10本の性染色体の異常な構造

結論から言えば、やはりカモノハシは動物の範囲に留まっています。
ただ通常の哺乳類がX・Yという2本の性染色体で性別を決めている一方で、カモノハシの性染色体は10本もあります。
ですがおかしいのは数だけではありません。
研究者たちがカモノハシの10本ある性染色体の減数分裂時(精子や卵子を作るための細胞分裂)の構造を分析した結果、性染色体がリング状の構造をとることが示されたのです。
性染色体がリング状になるというのは、これまで植物でのみ知られていたことで、動物で発見されたのは今回がはじめてになります。