意識・夢・体の統一理論
今回の研究によって、レム睡眠時における「意識・夢・体」の統一的な解釈が可能になりました。
この解釈を利用することで
意識も夢も失われているのに体が起きてしまうなら夢遊病。
意識が夢の世界にあっても現実の体とつながってしまえばレム睡眠時行動障害。
意識があって夢もみていないにもかかわらず体が眠ってしまうとカタプレキシー。
意識が半覚醒状態で半分夢見の状態であり、加えて体が眠っていれば金縛り。
と明確な説明が可能になります。
また脳と体の中間地点を制御することで、カタプレキシーの発症防止にも成功しました。
研究者たちは、今後も睡眠の研究を続け、ナルコレプシーやレム睡眠時障害を治療する安全な手段を探っていくとのこと。
また「意識・夢・体」の関係解明はフルダイブ型VRの実現に向けて必要不可欠です。
フルダイブ型VRでは意識がVR世界で活動している(あるいみ夢をみている)最中、現実の体は不動のままでいる必要があるからです。
今回の研究によって、現実の体を眠らせるには、延髄にあるごく一部の行動抑制回路(VMM)を活性化すればいいことが判明し、現実に向けた基礎理論の大きなピースがそろいました。
もしかしたらそう遠くない未来に、リアルな異世界旅行が叶うかもしれませんね。