父親の精子検査は90%の精度で子どもの自閉症の有無を見分ける
研究チームは自閉症の息子をもつ13人の男性と、障害のない子どもをもつ13人の男性の精子サンプルを取得。それら精子のDNAメチル化領域を分析しました。
分析の結果、自閉症に関係する805の異なるDNAメチル化領域を特定できたとのこと。
では、このバイオマーカーを調べるなら、子どもが自閉症になるかどうか分かるのでしょうか?
この点を確かめるために、続けて18人の父親に対する調査テストが行われました。
その結果、90%の精度でそれら父親の子どもが自閉症かどうか予測することができました。
これはつまり、事前の精子検査によって、自分に自閉症の子どもが生まれるかどうか、高い確率で予測できるということです。
ただし今回の研究ではサンプルサイズが小さいため、現段階では診断の一般化には至りません。
しかし研究を追求する価値は大いにあり、研究チームは今後の大規模な臨床試験をすでに計画しています。