脳の老化の原因は、免疫細胞の暴走による炎症だった

ミエロイド細胞は、脳や循環器系、抹消組織に存在する免疫系の細胞であり、身体の兵士または管理者として働いています。
感染性の侵入者を撃退していないときは、死んだ細胞やタンパク質の破片を片付けたり、他の細胞に栄養を供給したりします。
また、侵入してくる病原体がいないか監視する役目も持っているとのこと。
しかし私たちが年齢を重ねるにつれて、ミエロイド細胞は機能不全に陥り始めます。通常の健康保護機能を無視し、存在しない敵と果てしない戦争を開始するのです。
当然、その過程で体内の無実な組織は攻撃を受け、ダメージを負うことになります。
つまり、老化に伴う脳の機能低下は、免疫系暴走の慢性的な炎症の結果だったのです。
ですから理論的には、このミエロイド細胞の影響を無くすことで脳機能の低下も止まると言えます。