秘密はボールの縫い目にあった

バックスピンするフォークボールはなぜ早く落ちるのか?
謎を解明するために、研究者たちは東京工業大学のスーパーコンピュータ「TSUBAME3.0」を用いて、野球ボールのシミュレーションを実行しました。
すると野球ボールに存在する縫い目の起伏が空気の流れをかき乱し、バックスピンする球体にかかるハズであった上向きの力を打ち消し、さらに下向きの圧力「負のマグヌス効果」を増していることが判明しました。
特に上のグラフのように、ボールの縫い目の角度が-30度から90度に傾く地点において下向き圧力(マイナスの揚力)が強くなることがわかったのです。