生きている機械の可能性は無限大
今回の研究により、生きている機械ゼノボットMk2の基礎技術が開発されました。
胚から切り離された細胞塊が何故べんもうをはやして遊泳するようになるかは不明ですが、この奇妙な仕組みは既存の機械が持ち合わせない「自分で自分を作る」能力としてゼノボットMk2の生産に活用されることになりました。
また追加の実験で、上の動画のように、ゼノボットMk2にも強力な自己再生能力があることが判明しました。
さらにゼノボットMk2が砂糖で延命できるという事実は、ゼノボットMk2には生物と同じく、物質を分解してエネルギーを取り出す代謝能力があることを示します。
研究者たちは今後、ゼノボットMk2に様々な遺伝子を組み込んで機能を多彩化するとともに、物質の分解能力をマイクロプラスチックや化学物質など汚染源の分解能力として活用していくことを目指すとのこと。
もし実現すれば、ゼノボットから派生した生きている機械たちは、惑星のテラフォーミングなど、環境の操作に転用することも可能になるかもしれません。
生きている機械の可能性は、無限大といえるでしょう。