・パスタやコメなどは閉経が早め、脂身の多い魚は閉経を遅める
・「閉経の年齢」は女性の健康にとって大事な指標。早すぎも遅すぎもよくない
・研究は完全ではないため、さらなる調査が必要
イギリスで900人以上の女性が対象となった研究において、パスタやコメを多く食べる女性は閉経が早くなることがわかりました。研究ではさらに、脂の多い魚の摂取が閉経を遅らせることも明らかにされています。
http://jech.bmj.com/content/early/2018/04/10/jech-2017-209887
リーズ大学が行ったこの研究では、40歳から65歳の間に閉経を経験した900人以上の女性が対象となりました。閉経の平均年齢は51歳。そしてパスタやコメを日常的に食べている人は、平均よりも1.5年閉経が早まっていることが判明。また、脂身の多い魚を日常的に摂取している人は、3年以上も閉経を遅らせていました。さらに、エンドウやインゲンなどの豆類を多く食べたり、ビタミンB6や亜鉛を多量に摂取している人についても閉経の遅れが確認されました。
「閉経がいつ始まったかというのは、女性の健康にとって重要な指標になります」と、研究を行ったJanet Cade教授は語ります。早くに閉経を経験する女性は、骨粗しょう症や心臓病のリスクが高まる可能性があります。また、遅すぎても乳がん、子宮がん、卵巣がんのリスクが上昇します。
研究チームは、パスタやコメなどの炭水化物食品がインスリンの分泌量を増やすことで、閉経に関連のある性ホルモンに対して影響を与えていることを示唆しています。
この研究についてインペリアル・カレッジ・ロンドンの Channa Jayasena博士は、「残念ながらこの結果だけで食生活を変えるのは早計です。この研究では、本当に食生活が閉経を早める直接的な原因になっているのかが証明できていません」と述べており、さらなる調査の必要性を感じています。
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via: newscientist / translated & text by なかしー
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