「硬水」と「軟水」って何が違うの?
「硬水」と「軟水」って何が違うの? / Credit: jp.depositphotos
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「硬水」と「軟水」の違いは? 用途によって変わるメリットとデメリット (2/3)

2021.05.05 Wednesday

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硬水:ミネラル豊富だけど、シャワーには向かない

のメリットは、とにかくミネラル分が豊富なこと。

ミネラルは、骨や筋肉の成長や、血圧の安定化、酵素の働きなどに寄与していますが、体内では生産されません。

そのため、手軽にミネラルを摂取するには、硬水がもってこいです。

一方で、飲みすぎるとお腹を下す恐れもあります。

それから調理用としては、洋風の煮込み料理に最適です。

硬水には、煮込んでいる肉の臭みを消したり、アクを出しやすくする効果があります。

その反面、素材の香りや出汁の風味をジャマしてしまうので、和食には向きません。

香り命のコーヒーや紅茶を淹れるのも軟水の方が適切です。

硬水は肉の臭みを消してくれる
硬水は肉の臭みを消してくれる / Credit: jp.depositphotos

それから、硬水のデメリットは、過剰なミネラル分に由来します。

例えば、硬水を使ってシャワーを浴びると、ミネラル分のせいで髪がバサバサになったり、敏感肌にも良くありません。

海に入った後、髪がゴワゴワするのもこれと同じ理由です。

また、洗濯では衣類の傷みも原因になり、皿洗いでもミネラル分のコーティングが残ってしまいます。

私たち日本人の口にも合いづらいので、ミネラルを補給する目的でたまに飲むのが良いかもしれません。

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