がん細胞にウイルスを感染させ自分を殺す抗体を作らせることに成功!
がん細胞にウイルスを感染させ自分を殺す抗体を作らせることに成功! / Credit:Canva
medical

がん細胞をウイルス感染させ「自分を殺す抗体」を作らせることに成功 (2/3)

2021.05.30 Sunday

前ページがん細胞にウイルスを感染させ自分を殺す抗体を作らせることに成功!

<

1

2

3

>

ウイルスは腫瘍全体をボロボロにした

感染により、がん細胞は内側から崩壊し、腫瘍がボロボロになっていった
感染により、がん細胞は内側から崩壊し、腫瘍がボロボロになっていった / Credit:Canva

がん細胞に対して改造ウイルスは効果があるのか?

結論から言えば、かなりの効果があったと言えるでしょう。

ウイルスが感染しはじめると、腫瘍全体のあちこちに小さな穴が開き始め、腫瘍に栄養を供給していた血管がボロボロになりました。

がん細胞内部で生産される抗がん抗体と免疫物質が、がん細胞を内側から攻撃して破壊しはじめた結果です。

また研究者たちが抗がん抗体の濃度を腫瘍内部と血液で比較したところ、腫瘍内部には血中の1800倍に達していたことが確認されます。

この結果もウイルスが、がん細胞だけに感染したことを示します。

次ページ細胞の認識部位を変更すれば様々ながん細胞に感染するウイルスが作れる

<

1

2

3

>

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

医療のニュースmedical news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!