ウイルスは腫瘍全体をボロボロにした
がん細胞に対して改造ウイルスは効果があるのか?
結論から言えば、かなりの効果があったと言えるでしょう。
ウイルスが感染しはじめると、腫瘍全体のあちこちに小さな穴が開き始め、腫瘍に栄養を供給していた血管がボロボロになりました。
がん細胞内部で生産される抗がん抗体と免疫物質が、がん細胞を内側から攻撃して破壊しはじめた結果です。
また研究者たちが抗がん抗体の濃度を腫瘍内部と血液で比較したところ、腫瘍内部には血中の1800倍に達していたことが確認されます。
この結果もウイルスが、がん細胞だけに感染したことを示します。