お湯に浸かることは、運動と同等の効果をもたらす
お湯に浸かることは、運動と同等の効果をもたらす / Credit:canva
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お風呂に浸かるのは、ランニングと同じくらいの運動効果がある

2021.05.29 Saturday

健康のためには運動しろという解説は非常に多く目にします。

しかし、「そんなことわかってるけどできないんだよ!」という人も多いでしょう。

何かもっと手軽な代替行為はないのでしょうか?

英国コントベリー大学の研究チームは、そんな不摂生な人にぴったりの都合の良い研究成果を発表してくれています。

その研究によると、お風呂でお湯に浸かる行為は、ランニングなどと同じくらいの健康上の利点を提供してくれるというのです。

この研究の詳細は、科学雑誌『Journal of Applied Physiology』で発表されています。

Can’t face running? Have a hot bath or a sauna – research shows they offer some similar benefits(the conversation) https://theconversation.com/cant-face-running-have-a-hot-bath-or-a-sauna-research-shows-they-offer-some-similar-benefits-158552#:~:text=Our%20recent%20review%20of%20the,as%20walking%2C%20jogging%20and%20cycling.&text=Yes%20%E2%80%93%20these%20bodily%20responses%20take%20place%20during%20exercise%20too.
The health benefits of passive heating and aerobic exercise: To what extent do the mechanisms overlap? https://journals.physiology.org/doi/abs/10.1152/japplphysiol.00608.2020

走るのが嫌い? だったらお風呂に入ればいいじゃない!

運動が最良の薬に例えられることもありますが、薬とはきちんと規則正しく服用してこと意味のあるものです。

気の向いたときにだけ利用してたいのでは、薬は効果を発揮できません。

そして多くの人にとって、運動は時間とモチベーションの不足によって、規則正しく服用することが非常に困難な薬です。

また、体の自由がきかなくなった高齢者や、慢性疾患のある人にとっても、運動は制限されてしまい効果的に実行できません。

結果的に、現代の人々の半数近くは座りがちな生活を続けてしまっています。

英国では座りがちの生活が、10人に1人の死亡に関連していると考えられています。

座りがちな生活の問題点としてあげられるのが、血流の悪化です。

運動は、血流を改善させる効果がありますが、これは運動以外でも実現させる方法があります。

それがお風呂です。

超音波で動脈血流や、心拍数、ガス交換のエネルギー消費を測定している様子
超音波で動脈血流や、心拍数、ガス交換のエネルギー消費を測定している様子 / Credit:.coventry.ac.uk

コントベリー大学の研究グループは、参加者にサイクリングを行ってもらった場合と、同じ時間を温水浴槽で過ごしてもらった場合の比較を行いました

すると、運動はエネルギー消費量では優れていましたが、体温や心拍数の上昇については、同程度であることがわかりました。

また、動脈の超音波スキャンでは、血流の増加も同程度であることが明らかとなりました。

さらに、研究者たちは、温熱療法が行き渡っている国として、フィンランド日本を対象とした調査も実施しました。

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