走るのが嫌い? だったらお風呂に入ればいいじゃない!
運動が最良の薬に例えられることもありますが、薬とはきちんと規則正しく服用してこと意味のあるものです。
気の向いたときにだけ利用してたいのでは、薬は効果を発揮できません。
そして多くの人にとって、運動は時間とモチベーションの不足によって、規則正しく服用することが非常に困難な薬です。
また、体の自由がきかなくなった高齢者や、慢性疾患のある人にとっても、運動は制限されてしまい効果的に実行できません。
結果的に、現代の人々の半数近くは座りがちな生活を続けてしまっています。
英国では座りがちの生活が、10人に1人の死亡に関連していると考えられています。
座りがちな生活の問題点としてあげられるのが、血流の悪化です。
運動は、血流を改善させる効果がありますが、これは運動以外でも実現させる方法があります。
それがお風呂です。
コントベリー大学の研究グループは、参加者にサイクリングを行ってもらった場合と、同じ時間を温水浴槽で過ごしてもらった場合の比較を行いました。
すると、運動はエネルギー消費量では優れていましたが、体温や心拍数の上昇については、同程度であることがわかりました。
また、動脈の超音波スキャンでは、血流の増加も同程度であることが明らかとなりました。