なぜ睡眠時間の「前倒し」が効果的なのか?
これについてはまだ明確な答えがありませんが、一部の研究では、朝型に見られる日光に当たる量の増加が、気分を高めるホルモンに良い影響を与えるとされています。
それから、睡眠時間が社会と一致すること自体が気分の向上をもたらしているのかもしれません。
Daghlas氏は「夜更かしをする人は、一般社会の生活リズムとずれているために疎外感や不安感を増幅させることがあります。
それが世の中と一致するというだけで、安心感を高めている可能性がある」と述べています。
ただし、早寝早起きがうつ病を予防するメカニズムは、今後の研究課題となります。
また、今回の研究成果は、むやみやたらと睡眠時間を前倒しすればいいということを意味しません。
やはり、日の沈む頃に体を休め、日が昇ると共に目を覚ますというのが、心身にとって一番良いことなのでしょう。