多結晶体を透明にする技術
既存の「多結晶体を透明にする技術」は、不透明なセラミックスなどに利用されてきました。
結晶の隙間にある空気や不純物を取り除くことによって光の散乱をなくし、「透明セラミックス」の開発に成功してきたのです。
また超高圧技術を用いた透明度の高い「ナノ多結晶ダイヤモンド」や「ナノ多結晶ガーネット」の合成にも成功しています。
そして研究チームは、同様の手法を用いれば、ヒスイを透明化できると考えました。

ヒスイの場合のポイントは、1つ1つの結晶粒の大きさ(粒径)をナノレベルにまで小さくすることです。
通常ヒスイは、数μmから数十μmの大きさの結晶粒が集まってできています。
そして光には「波長よりも小さい粒子では散乱しにくい」という性質があります。
つまりヒスイの粒径を可視光の波長(400~800nm)よりも十分小さくすることで、境界面での光の散乱を防ぎ、高い透明度が得られるというのです。