托卵鳥のヒナは義兄弟に勝つため、卵の中で活発に運動していた
調査の結果、托卵鳥は他のトリに比べて高い確率で胚が運動していました。
また胚の運動量においても、排卵鳥の方が他の鳥類よりも上でした。
しかも孵化直前にはその運動がさらに活発になるようです。
ちなみに托卵鳥の中でも胚の運動には差があり、体が小さかったり母鳥の協力が少なかったりする種は、より多くの運動が観察されたとのこと。
托卵されたヒナは、孵化直後から生存競争を勝ち抜くための大きな力が求められます。
そのため彼らは、卵の中ですでに筋トレを始めていたのです。
競争相手を確実に殺すため、生まれる前から訓練されているなんて、まるで悲しい運命を背負った殺人マシーンのようです。
さて今回の研究から、托卵鳥のヒナは卵の中で運動しているので、孵化してすぐに義兄弟たちに勝てることが分かりました。
生存を賭けた勝負は卵の中から始まっていたのですね。
今後チームは、さらなる研究のため、トリの胚の動きがどのように開始されるか探っていく予定です。