受粉を担う「ハナバチ」は2万6000種存在する可能性
ハナバチは、ミツバチやマルハナバチだけでなく、ハチ類の中で、花に訪れ、蜜や花粉を集め、幼虫の餌としてそれらを蓄える習性をもつ多様なグループの総称です。
研究では、このハナバチ全体(Anthophila)を対象に、世界にどれだけの種がいるのかを推定しました。
なぜ、その数を知ることが重要なのでしょうか。
先行研究の試算では、食料作物の多様性の約75%、総食料生産量の約35%が、動物による受粉の恩恵を受けているとされています。
顕花植物全体で見ても、およそ9割が動物に花粉を運んでもらっていると推定されており、植物は酸素の供給や炭素の固定、土壌の保全、生態系の基盤づくりなどに欠かせません。
このような背景から、ハナバチは生態系のバランスを支える「中核的な存在」とみなされています。
ところが、その「主役」がそもそも世界に何種類いるのかという、非常に基本的な質問にすら、これまでははっきり答えられていませんでした。
2007年時点では、既知種は約1万8000種、総数は2万種超と推定されていましたが、これは専門家の経験則にもとづく概算であり、統計的な裏付けは十分ではありませんでした。
そこで研究チームは、世界中で集められたハナバチに関する膨大なデータを総動員しました。
具体的には、830万件以上の出現記録、約2万1000の有効種名と約2万4000のシノニム(異なる名前がついた同じ種)、各国ごとのチェックリスト、文献から得られた記録などを統合し、生態学で用いられる種数推定の統計手法を適用しました。
この統計手法の発想は、「どれだけ“まれな種”が多いか」を見ることです。
たとえば、ある場所を何度も調査しても、いつも同じ種類ばかり出てくるなら、その場所の種はかなり出尽くしている可能性が高いと考えられます。
一方で、めったに見つからない種類が次々に現れるようなら、まだ姿を見せていない種がたくさん潜んでいるかもしれません。
研究チームは、この考え方を国単位・大陸単位・地球全体へと拡張し、「観察されたデータから、最低でもどれくらいの種数が必要か」を計算しました。
その結果、世界のハナバチは 2万4705種から2万6164種の間に収まると推定されました。
これは従来の推定値よりも18〜25%多いものです。
では、どの地域にどれだけの「未発見のハナバチ」が潜んでいるのでしょうか。




























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