ナナフシモドキのオスは「いてもいなくても同じ」なのか?
通常、生物はオスとメスが交配することで遺伝子を混ぜ合わせ、次世代へと伝えます。
この「有性生殖」によって、生物たちは遺伝子を多様化させ、環境変化に適応しやすくなり、病気への耐性を高めることができるのです。
しかしメスだけで繁殖できる単為生殖では、オスを必要としません。
ナナフシモドキのように単為生殖をメインにする種において、オスの存在意義は大きな謎でした。
実際にナナフシモドキにおけるオスの出現は極めて稀であり、長年の研究でも数十例しか見つかっていません。
そこで研究チームは次のような疑問を持ちました。
「ナナフシモドキのオスの生殖機能は、本当に機能していないのだろうか?」
チームは新たな調査でこの謎を解き明かすことにしました。