深い睡眠に入った瞬間に起きると創造性が向上する
実験の結果、24人が休憩中にN1睡眠を少なくとも1回は経験しました。
別の14人はN1を通過してより深い睡眠段階に突入してしまったようです。
また残りの参加者はそもそも眠ることができませんでした。
そしてこれら睡眠段階の違いは、試験の結果にも大きく影響しました。
N1で目を覚ました人の83%が隠しルールを発見できたのです。
対照的に眠れなかった人の発見率は31%、またN2に進んでしまった人の発見率は14%でした。
隠しルールの発見率を3倍にまで上昇させるには、すぐに目を覚ますことが条件だったのです。
眠らなくても、深く眠りすぎても効果はありません。
これにより研究チームは、「N1を数十秒味わった段階で目を覚ますという睡眠法には、創造性を高める効果がある」と結論付けました。
現段階で、N1睡眠が創造性を高める理由は解明されていません。
オウディエッテ氏はN1の睡眠段階について、「ある程度意識が残っているが、制御できない状態である」と述べました。
それゆえ、「ゆるやかな認識と奇妙な連想が可能な理想的な状態を作り出しているのではないか」と推測しています。
まどろみが常識の枠組みを破壊して、斬新な発想を与えてくれるのでしょう。
今後研究チームは、N1睡眠がもたらす影響をさらに調査していく予定です。
もしあなたが独創的な発想を求めているのであれば、作業の前にカップやスプーンをもって仮眠することをお勧めします。
もしかしたら、ダリやエジソンが賞賛するほどの偉大なアイデアが生まれるかもしれません。