空中を「舞うチョウ」と「飛び跳ねるウサギ」
研究チームは、浮遊物体にプロジェクターで映像や色を投影することで、ホログラムのような新しい映像技術を生み出しました。
例えば、高速で動くビーズに光を投影することで、まるでカラフルなチョウが飛んでいるかのような現象をつくりだせます。
また、複数の物体にシートを貼り付けて浮遊させることも可能。
そこにプロジェクターで映像を投影するなら、空中をキャラクターが移動しているかのような現象を作り出せます。
上記の実験映像では、浮遊スクリーンに投影されたウサギが元気よく飛び跳ねている様子を確認できますね。
さらに映像を投影したスクリーンを高速で回転させるなら、まるでホログラムのような3Dのキャラクターをつくりだすことも可能なのです。
この技術を利用すれば、人々を驚かせる新しい芸術や広告が生まれるでしょう。
また「手を触れずに材料を混ぜ合わせる技術」など、化学工学の分野でも役立つかもしれません。
とはいえ平山氏によると、現状、音波の散乱に対応できるのは、全く動かないか、もしくは予測可能な動きをする物体だけのようです。
そのため今後は、「あらゆるものが予想外の動きをしたとしても、物体を浮遊させ続ける」ことを目標にしています。