デタラメさへの感受性が強いと、自身の創造力を過信しやすかった
実験をまとめた結果、デタラメな情報について「深い意味がある」と評価した人々は、そうでない人に比べ、自身の創造力を過大評価する傾向が高いことが判明しました。
こうした人々は、テスト前に「自分の創造力に自信がある」と答えたにも関わらず、テストの正答率や、審査員による創造力の評価は低かったのです。
興味深いことに、この傾向は、「言葉の類推能力」や「記憶の想起能力」よりも「創造力」でより顕著でした。
つまり、デタラメな情報に意味を見出す人は、自分がアイデアマンだと誤認しやすいということです。
今回の研究結果は、”デタラメさへの感受性”と”自身の創造性への過信”の相関関係を示すものです。しかし、この関連性を適切に説明する理論はまだありません。
ジョージ氏は、この結果について、次のように述べています。
「本研究は、メタ認知に関する知識を補うものであり、私たちのメタ認知能力は、ときに不正確であることが判明しました。
私たちが自分の認知能力を客観的に評価できないのは、提示された情報の意味やパターンをうまく判断できないことと関係しているようです。
もしかしたら、タスクに対する反省的または分析的アプローチを訓練することで、過信を減らし、意味評価や問題解決をより正確に行えるようになるかもしれません」
漫画やゲームの意味がない情報から深い考察をする人は、自分が考えていることを客観的に認識する能力が低い可能性があります。
考察や推理が好きな人は、注意しましょう。
誤字を修正して再送しております。